• Hisano Bell

パナマ運河クルーズの旅:(その3)

Updated: Nov 25, 2020




船上から見たパナマ運河

乗船し、ハウスキーピングの男性マネージャーに案内されたのが内側ルーム(つまり、海が見えない部屋ということ)。エージェントLaurelのお手柄で、本来なら15m2の部屋のはずなのだが、母が車椅子を使用するということで、ホテルのフロントがある5階の大きなサイズの内側ルームに案内された。(部屋の種類に関しては以下をご参照下さい: 

http://www.princesscruises.jp/s_room/#rm5) ざっと見回すと、冷蔵庫、テレビ、結構大きなL字型のデスク、衣文がけの付いた大きな箪笥が二つ、結構大きなシャワー室、そしてツインベッドが2つだけ並んでいる。「アレー?」これで3人がどうやって寝れるの?確か3人用の部屋を予約しておいた筈なのだけれど。チョッと心配になっていると、先ほどのマネージャーがもう一人の制服を着た男性を連れてきて、「彼がこれから10日間、皆さんのお部屋のハウスキーピングをいたします。何か必要なものがあれば、何時でも彼に連絡をして下さい。」と言う。二人ともフィリピンの出身。早速、心配ごとのベッドについて質問をしたら、「問題ありません。必ず三番目のベッドをご用意します。」との返事。でも、何処に入れるの?もう一つ入れるスペースが全く無いじゃない?」「天井から出します。」「エッー!」「とにかく、ご心配なく。夕方お食事にいらしている間に、ご用意いたします。」との返事だった。

標準の部屋の大きさ

標準15m2の部屋の作り部屋を出て、車椅子に母を乗せ、三人で船内の探険を始めた。向かい側の部屋のドアが空いていたので、「他の部屋がどうなのか、ちょっと覗いてみない?」と、ハウス・キーパーが回りにいない事を確認して、イタズラっ子のように姉と二人で覗いたら、その部屋は海の見える「外側ツイン」にもかかわらず、とても小さかった。机も、箪笥も、シャワー室、歩くスペース、全てが小さいのでビックリしてしまった。「これが、標準の部屋なんだ。。。」ということは、私達の部屋は結構大きいんだ。クルーズの料金は標準の内側ツインの料金を支払っていたので、大きな部屋を獲得してくれたLaurel に感謝、感謝!車椅子使用者に対するプリンセス号の待遇にも感銘した。 クルーズ専門代理店Laurel Carpenterと共にこのイラストと比較すると、

クルーズ代理店ローリさんと

私達の部屋はおそらく20m2以上はあったと思うが、最初にこの部屋に入った時には、「ウァッー、日本のワンルーム・マンションみたい!」コスタリカで大きな家に住むことに慣れてしまっている母と私にとっては、結構大きなショックだった。それに、天井から3つ目のベッドが出てくるらしいし。日本語では表現できない感情、”Oh, my God!”というのが、私の本心だった。


このデザートの種類の凄さ!

5階がホテルのフロント、そして私達の夕食は5回の指定レストランですることになっていた。14階に大きなビュッフェ・スタイルのレストランがある。ここでは、全て食べ放題・飲み放題(ただし、アルコールは有料)。すごい種類の食べ物があり、デザートなんか20種類もある。このレストランの隣には屋外プールと屋外シアターとステージ、また、同階の反対側には屋内プールと、マッサージ、サウナ、針治療等があるスパがあり、私の大好きな卓球台もあった。


母を車椅子に乗せて船内の探険をしながら、14

これから10日間の船旅にでるデッキ上の母

階でコーヒーを飲んでいると、4時半過ぎに、キャプテンのご挨拶と共に出航が始まり、多くの人達が別れの音楽を聞きながらデッキにでて陸地や他の船上の人達に手を振っていた。私もその中の1一人だった。(そういうことをした自分がチョッと信じられない。) 夕食は毎日5時半に5階の指定レストランでするように手配がされていた。14階のビュッフェでは一日中いつ行ってもいいけれど、このレストランは指定された時間に、指定された乗客しか行けないようになっており、テーブルも、ウエイター達も毎回同じだった。私達に指定されたウェイターは二名で、二人ともフィリピン人の男性。一人はチョッと禿っぽい40代の面白い男性、もう一人はとてもハンサムな20台後半の男性。その殆どがウエイターで、女性ウェイトレスは数人しかいなかった。

14階で東欧出身のウエイターと

10日間の内、9日はこのレストランで夕食を食べたのだが、まず、くすぐったいくらい嬉しくて、驚くのは、“Good evening, ladies! How are you today? What drink would you like to start with, Madam?” と、何時でもLadiesとかMadam扱いにされるので、英語を分からない母や姉でさえ、とても嬉しいみたいで皆がニコニコ顔。LadiesとかMadamって呼ばれることって、日常ありますか?無いですよね。プリンセス号のスタッフ・トレーニングはさすがだ。常にお客様をSirやMadamの敬称で呼んでいた。丁重な言葉づかい、笑顔、明るい、というのが、殆どのスタッフに対する私達母娘の印象だった。彼らは船内でびっしり10日間仕事をし、家族とは10ヶ月という長い間会えないし、朝から晩までお客様を喜ばせるような働き方をし、自分達に与えられている部屋だって客室よりは狭いだろうし、結構ストレスも溜まるだろうに。。。と余計な心配をしたりもしたが、彼らはいたって元気で、明るく、楽しそうに対応してくれた。「本当にプロだなー。」と久しぶりに思った。

ロブスターだ!

それに、出てくるお料理がこれまた凄いの何のって。9晩もそのレストランで食べたので、今となっては何を食べたのか全部は思い出せないが、何が出されても、本当に美味しかった。〔私はお醤油味以外の食事は美味しいと思わないような困った人間なので、正直言って食べ物のことはある程度心配だった。〕毎回、飲み物と前菜から始まり、スープ、サラダ、メインそして、前菜も美味しかった。時には、ロブスターの料理もあった。デザート、コーヒーまたはティーなどは通常のコースの不随するもの。コーヒーやティー以外は、毎回、違ったものの中から選ぶことができた。同じものは何一つ出てこなかった。目の前で、料理をしてくれることもあった。

正装でのディナー!

二日目の夜は「正装の晩餐」ということで、ロビーなどで他の乗船客の正装を見て、三人ともビックリ。「エーッ!アレって、タキシードやイブニング・ドレスじゃないの!そんなの持って来てないし、持ってもいないよ!どうしよう?」と三人とも、ビックリ。「今晩はレストランに行かないで、14階のビュッフェで食べようか?」と母と姉にきくと、「いいよ、5階にしよう。」とこれまた、彼女達はぜんぜん平気な顔。「ことの重大さを全く理解していないんだから。。。」と私は心が重くなるのを感じたが、何とかドレスらしく見える格好で出かけた。“Good evening, ladies. How are you this evening? Welcome!”とのウエイターの禿お兄さんの挨拶で、私の心配は吹き飛んでしまった。姉はこのレストランで、ビールやワインを飲みながら、マダムと呼ばれながらの食事に大満足。「こういうのって、まずないよね。日本じゃ、絶対にないね。」とか言いながらの満足した夕食だった。

日本ではこういう笑顔はできないという姉

部屋付き、毎日食べ放題、そしてマダム扱いされるこの高級感を味わえるんだから、信じられないくらい価値のある旅のように思えた。こういう感情って私達だけが感じるのではなく、殆どの乗客がそれと似たようなものを求めて来ているのだろうなと想像した。「ビジネス上のマーケティング戦略としては凄く賢いやり方だよね。」と言うと、姉に、「アンタは何時もそういうことばかり考えるのね。お姉ちゃんはね、これって本当に美味しいなってことだけ思うの。楽しいね!そんな、難しいこと考えたら、食事が喉を通らなくなるわ。。」 同じ親からの姉妹でも、こうも違うのです。

  最初は食べ物に圧倒された私達だったが、少しずつ他の活動も見えるようになってきた。次回は、船上で何ができるのかについてお話します。

これは、2013年7月23日「喜々姫コスタリカ冒険記」に投稿されたものの改定投稿版です。


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